熊本とっぺん通信

「熊本とっぺん通信」日々を、おいしく、うつくしく。

きゅうりは、香りで決まる。

      2015/10/28

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31歳のときに後を継がれた境 成也さんは、農家20年目の51歳。「きゅうり」づくりには、先代の頃から携わり、早30年になります。当初は収量第一で、化学肥料をたくさん使い、連作障害がよく出ていたそう。そこで境さんは一大決心し、その作り方を抜本的に変革。それから10年後、「熊本とっぺん野菜(当時名称、お野菜百科)」ブランドに参画されました。現在では、そのきゅうの味・香り・食感に魅了されるファン多数。農家20年目の節目に、改めてお話を伺いました。

 

すべて、変えた。

根を強くすれば病気になりにくくなります。ということで、まずは土を変えないとダメ、土を強くすることをめざしました。2作したら3カ月休ませ、畑に水をはります。ハウスの中を太陽熱で熱くして消毒するんです。そうすることで土の中のセンチュウや菌を減らすことができます。また、土づくりでは、有機肥料に加えて、2カ月かけて作る自家製の発酵菌を土に流しています。菌を土に入れることで、有機肥料が活性化するんです。こうして、土を強くしていきました。この土でできたキュウリは渋み・えぐみがないので、その分、噛むと甘みが感じられます。

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味で勝負したい。

こうした変革をやってきたのには理由があります。これまではセリが主体でしたが、これからはブランドとしてどうやって付加価値をつけていくか。そのためには、収量を減らしてでも味にこだわることを試してみたかったんです。今やらないとダメだと強く感じていました。そして、このキュウリをたくさんの人に知ってもらいたい、好きになってもらいたいと思っています。

焼酎やビールを少し入れた漬物も、おいしいよ。境さん

大事なのは、香りのよさ。

とっておきの食べ方は、何と言っても丸かじりです。塩も味噌もつけません。味わいもそうですが、香りが違います。キュウリの味は、香りが大事なんです。少し離れたところでキュウリを折ると、音ではなく香りでわかるくらいですから。強い土、強い根だからこその香りだと思います。近所のお年寄りにキュウリを分けると、「昔の味、キュウリの香りがする。なつかしい」と言われるんです。この味を守って、次の世代に受け継いでもらいたいです。

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▼ 「境さんのきゅうり」はこちら
http://bit.ly/1GuTBjq

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