熊本とっぺん通信

「熊本とっぺん通信」日々を、おいしく、うつくしく。

しゃきしゃきの食感が、料理をもっと豊かにする。

      2015/10/29

ミズナ上野_t

25年以上前のことです。私の義父は水菜づくりをしていました。義父が水菜の栽培を始めたきっかけは、京都と熊本の地形が盆地で似ていると、気づいたことだったそうです。そうして熊本の水菜づくりのパイオニア的存在になりました。そんな義父の後を継いだのが私です。

私の夫は消防士ですので、嫁いだ時点で継ぐのは私だと思っていました。実父が兼業農家でしたので、まったく何も知らない状態で農業を始めたわけではありませんでした。ところが、水菜のハウス栽培は本当に試行錯誤の連続でした。幸いなことに義父は経験とカンによる栽培でしたが、義母が日々の記録を日記につけてくれていて、そのおかげで私はその記録を参考にできました。

食感を豊かにする、
完全オリジナル堆肥。

1年中切らさずに水菜を提供することにこだわっています。そのために、天候を考慮し、種まきをするタイミングを見極め、逆算して植えつけるようにしています。他にこだわっているのは堆肥です。うちでは、義母が研究に研究を重ねてつくった自家製の堆肥を使用しています。水菜のくず、もみ殻、米ぬかをバランスよく配合して混ぜ合わせた完全オリジナルの堆肥です。これを使うようになってからは、しゃきしゃきとした食感を残しつつ、やわらかく仕上がるようになりました。筋がなく、あとにも残らないのが、うちの水菜の特徴です。

ミズナ (2)

水菜は「水」に弱い!?

「水の菜」と書いて、水菜ですが、意外と水に弱いんです。とくに根が弱く、梅雨の時季はもちろん、夏の風が吹かない日は湿気がたまるので注意が必要です。気温が高く、湿気のある夏は管理が難しく、病気になりやすい、虫が来やすい環境になります。そこで、遮光性のある青いネットをかけるのですが、あまり光を遮りすぎると水菜が細くなってしまいますので、とても気を遣いますね。

食感を引き出す調理法。

ぜひ試してもらいたいのはお鍋ですね。しんなりとして口当たりよく、しゃきしゃき感も楽しめます。熱を加えると甘味も出ます。緑がくっきりとなり、見た目にもあざやかです。水菜のいいところは、料理に食感を加えてくれること。しかもほかの食材の邪魔をしません。たとえば、生の水菜をみじん切りにしてお茶漬けに入れると、あられの代わりになり、最後までしゃきしゃきの食感を味わえます。うちの水菜は1年中お楽しみいただけますので、ぜひ色々な調理で楽しんでください。ちなみに、12月~2月までのミズナは無農薬で作っていますよ!

ちはるさんのみずな

みずな|熊本とっぺん野菜(通年お求めいただけます)

 

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