熊本とっぺん通信

「熊本とっぺん通信」日々を、おいしく、うつくしく。

手入れを惜しまない。

      2015/10/29

なす_境さん_t

熊本市、海に近い平野で、筑陽ナスの栽培を始めて6年。
隅々まで手の行き届いたハウスに、紫色の光沢、すっと伸びた筑陽なすがずらり。
今回は、筑陽なすを作っている、境龍也さんに1年振りのインタビューをしてきました。

自分で食べてチェックする。

独立して筑陽なすを始めて6年目です。それまでは父親のもとでキュウリづくりを手伝っていました。近くにいるナス農家の先輩にいろいろと教わりました。ナスづくりで最も大切なことは、「手入れ」です。手入れとは、要らない葉や芽を取っていく作業や、花つけ(交配)のことです。これを怠ると、収量が少なくなるうえ、品質も下がります。ここ年ほどでやっとわかったことです。季節によって変わりますが、だいたい午前中に収穫と交配をやります。午後は収穫したナスを箱詰めし、残りの時間は手入れです。夏は夜7時くらいまで、冬でも5時半くらいまで、手入れ作業に当てます。これを怠ると、安定して量が出せなくなり、ナスの特徴である表面のツヤがなくなって、色が薄くなるんです。味もイマイチですね。まだまだ修行の身ということもあって、定期的に自分で食べては品質をチェックしています。

色も形も太さも、全てにこだわりたい。

こだわっていることは、色、形、太さを安定させることです。曲がっているのはダメで、平らなところに置いて2センチ隙間ができると品質ランクが1つ下がります。太さも、上から下まで同じ太さがベストです。同じ太さにするには、交配作業を蜂ではなく、手作業で行うことが必要になります。なぜそうなるかはわからないのですが、手で交配をすると種ができなくなり、太さが上から下まで同じになるんです。色はやはり、黒光りしてツヤのあるのがいいとされます。ハウス内の温度管理も重要になります。わたしのところではだいたい15度です。冬は寒くなるので暖房を入れるのですが、そこで大事になるのが炭酸ガスをハウスに入れること。本来、空気中には400PPMほどの炭酸があるのですが、冬のハウス内は200PPMほどになってしまいます。そこで炭酸ガスを入れるのです。ナスの成長の度合いにかかわってきます。

小さな積み重ねが大事。

農薬を減らすことも日々考えています。周りの農家から情報収集して、静電気を取り入れた農薬噴霧器を使い始めました。これだと農薬が約半分の量で済みます。また、ナスに天敵の虫をつけています。葉を食べる虫やその卵を食べる虫です。これで農薬を減らすことができます。こうした小さいことの積み重ねが大事だと思っています。

おすすめの食べ方

わたしが作る筑陽ナスは甘みがあります。食感はやわらかく、皮がうすく口に残らないのが特徴です。一番おいしく食べられるのは天ぷら、揚げだしでしょうか。油を使う料理と相性がいいですね。面白い食べ方としては、ナスを一夜漬けにしてペペロンチーノに入れるんです。あとは、ナスのジャムにもチャレンジしたいですね。

ナス筑陽1

境さんの筑陽なすを食べてみる。

筑陽なす|熊本とっぺん野菜
入荷時期:9月~翌年6月
どんな料理にも合う、使いやすい万能ナスです。

 - FARMER'S TALK